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スナック・ママとバーテン見習いボクの同棲生活

オリジナル小説です。

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第1章 -06

2013.06.11 (Tue)
気分を切り替えて夕飯の買い物にマンションから歩いて5分ほどの場所にある大手流通チェーンの複合スーパーへ向かった。
フリースで一世を風靡したファストファッションの店舗をはじめ大小様々な店で構成されたショッピングモールと映画館も併設された大きな建物だ。

日曜日の午後ということもあり家族連れの客が多い。
1階のスーパー入り口でショッピングカートに買い物カゴを乗せて食品売り場で挽き肉と玉ねぎとニンジン、それに付け合せのキャベツとトマトをカゴに入れた。

ほぼ毎週買い物に来ているので、店内のレイアウトが頭の中に入っているから買い物は早い。
牛乳と卵は冷蔵庫にあることを出かける前に確認済だ。

買い物から戻ると、玉ねぎとニンジン少々をみじん切りにして、プラスチックのボウルの中に入れる。
そこへ先ほどスーパーで買ってきた牛と豚の合い挽き肉も入れ、生卵を一つ割って落とす。
次に計量カップにすり切り一杯にパン粉を入れてパン粉がこぼれないように静かに牛乳を注ぐ。
牛乳の浸ったパン粉も野菜と挽き肉の入ったボウルの中へ投入し、計量カップにへばり付いたパン粉を少量の白ワインで落としボウルに注ぐ。
塩コショウとソースにケチャップを適量に入れてボウルの中身を混ぜ合わせる。
ねばりが出るまでひたすら混ぜる。

フライパンに油を引きハンバーグを焼き始めた。
中火でフライパンに蓋をしてキッチンタイマーを4分にセットした。

その合間にキャベツをスライサーで千切りにして、トマトを四つ切りにして皿に盛った。

キッチンタイマーがピピピッと鳴り出し四分が経過したことを知らせるとボクはフライ返しでハンバークを裏返しにする。
ジュ~ッと音がして肉が焼ける旨そうな匂いが立ち登る。

炊飯器のご飯も炊きあがり、ハンバーグが焼けた頃には日が暮れていたが、ママは帰ってこなかった。
朝7時に出て行って既に12時間以上が過ぎている。

どこのゴルフ場に行ったのか知らないし。ボクはゴルフをやったことがないので果たして朝から18ホールを回るのにどのぐらいの時間がかかるのか知らない。

最初にママと同棲生活と書いたが、実は店から30分、ママのマンションから20分の場所にボクはアパートを借りている。

築39年の木造アパート。
間取りは六畳と四畳半の二間に猫の額ほどのキッチンと和式のトイレ。
風呂はない。
家賃は3,7000円だ。

ママと身体の関係ができたきっかけはボクが風呂なしのアパートに住んでいることを知り、ママが風呂に入ってゆくように勧めてくれ自分のマンションに招きいれてくれた夜からだ。

今では週の半分以上はママのマンションで寝泊りしているが、3日に1回はアパートに帰っている。
今夜はママが帰ってきたらアパートに戻ろうと思っていたが帰ってこないのである。

夜の8時を過ぎたので冷めかけたハンバーグを一人で食べた。

食器を洗って片付け、皿に盛ったママの分のハンバーグにラップをかけて冷蔵庫に仕舞った。

“夕飯に作ったハンバーグが冷蔵庫に入っています”

書置きをしてアパートに帰ろうとした時にママが帰ってきた。

「ショウちゃん。ただいま~ぁ」

ママはどさりとゴルフバックを玄関に置いて上機嫌でリビングに入ってきた。
ピンクのカットソーと白いパンツのゴルフウェアでサンバイザーと大き目のサングラス。
今朝は目を閉じたままママを見送ったのでどんな服装で出かけたのか見なかった。

「お帰りなさい」

「もう久しぶりのゴルフで疲れちゃった。はい、これお土産」

目の前に差し出されたのは折り詰めの鮨だった。
夕飯にハンバーグを作ったことも、書置きをしてアパートに帰ろうとしていたことも話す前に……。

「今夜も泊まっていくんでしょ」
と首に腕を回されキスをされた。
ママの息は酒臭かった。
(第2章へつづく)

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